鹿児島県日置市吹上の船木神社で20日、住民らが木造模型船を手渡していく「船こぎ祭り」があった。見物人も加わり、約70人が境内で輪になって「エンヤオー、エンヤオー」のかけ声とともに豊作や家内安全を祈った。 祭神の猿田彦命が海路で大和の国から吹上まで、大汝牟遅命の供をした神話があり、航海の安全を祈る祭りが転化したといわれる。宝殿には船の模型約60隻が納められており、最も古いものは天明6(1786)年と記されている。同日は23隻を使用した。