一緒に働こう!

― 患者の最期まで伴走 川薩の医療・介護担う ―

鉾之原副理事長

現代アーティスト 江口綾音氏の作品と

社会医療法人卓翔会
副理事長 鉾之原 健太郎 氏

薩摩川内市内で病院や介護老人保健施設などを運営しています。「市比野温泉病院」として祖父が開業し、父が「市比野記念病院」として法人化。2022年12月、天辰町に「卓翔会記念病院」として新築移転し、市比野記念病院は「市比野記念クリニック」として再スタートしました。系列の社会福祉法人 市比野福祉会が運営する介護・福祉施設と密に連携し、医療と生活支援を一体で提供できる体制を築いています。

現代アート作品が並ぶ卓翔会記念病院の院内

卓翔会記念病院は、地域包括ケア病棟と医療療養病棟を備えるケアミックス型病院です。市内に急性期医療を担う病院があり、その後方支援として、退院後のリハビリや療養、在宅復帰支援を行っています。一方、総合病院として外来や訪問診療にも力を入れています。中でも心臓などの循環器系は専門とする医師が4人おり、充実しています。また、物忘れ外来も設けています。地域の「かかりつけ医」として、急性期から慢性期、在宅、みとりまで、切れ目のない医療体制を整えています。

世界的アーティスト 小松美羽氏の作品と

私は消化器外科が専門で、がん診療に長く携わってきたほか、厚生労働省で「がん対策基本法」や「がん対策推進基本計画」の制度設計にも関わりました。こうした経験から、治療と同じくらい“人生の最終段階のケア”が大切だと感じています。院内に医師・看護師・薬剤師・リハビリ職・栄養士ら多職種で構成する緩和ケアチームを設け、終末期の患者さんの「生活の質(QOL)」向上に取り組んでいます。がんを治すだけでなく、患者さんの「どう過ごすか」「どう生きるか」を心身両面から支える医療を目指します。

人材採用については

ー緒に働く人材に求めるものとして、一番大切にしたいのは、「患者さんの人生に優しく寄り添えるかどうか」です。医療技術や資格だけでなく、その人の背景や気持ちに目を向け、人生の最期を支えようとする姿勢があるか。そうした視点を持った人と一緒に働きたいですね。

当院の緩和ケアチームは比較的若手が多く、皆で協力しながら成長していける環境があります。医療に加えて介護や福祉も含めたチーム医療を実践しながら、地域の中で「人を支える力」を育てていきたいと考えています。

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