
揚げたてサクサクの天ぷらと、うどんの喉ごしがたまらない
うどんのスキルは、本場・香川県の職業訓練校にある「さぬきうどん科」仕込み。来る日も来る日もおなかが痛くなるほど食べ歩き、自身のうどんを極めた。
香川から取り寄せた粉で作るうどんは、昼の営業後から仕込み、毎日打っている。合わせるつゆは、優しい味わいが評判だ。削り節やいりこ、昆布で取っただしに、しょうゆがたたないよう調合に気を配る。

うどん店を構える夢をかなえた、店主の橋口康広さん
「鹿児島の人たちに好まれる味はどんなものか、何度も吟味しました」と橋口さん。ごくごくと飲み干す常連客も少なくない。

座敷もあり、休日には家族連れも多く訪れる
天盛りセットなど定番メニューのほか、平日には週替わりメニュー、春には長島町産のアオサのうどん、新玉ねぎのかき揚げなど、季節感のあるメニューがずらり。ゴールデンウィークに合わせて、夏季限定の人気メニュー・冷やし坦々も始めた。メニューは、妻・里美さんと試行錯誤しながら開発する。
そんな里美さんが焼くパンは隠れた人気商品。「単にパンが好きなだけ」と謙遜するが、クロワッサンなど本格的なパンが4種類程度、レジ横のショーケースに並ぶ。開店早々になくなることも。

里美さんお手製のクロワッサン
開店から今年(2021年)で3年がたつ。幅広い世代がリピーターとして駆けつける。コロナ下で持ち帰りメニューも始めて好評だ。橋口さんは「何度でも来たくなるような店づくりを続けたい」。夫婦二人三脚で、太く長く愛される名店を目指す。

屋号の通り、丸に康のマークが目印
▽メニュー
・天盛りセット:920円
・冷やし坦々:780円
・クロワッサン(持ち帰り):200円など
※テイクアウトにも対応。電話で注文を