
大根を引っ張る村山さん
1月下旬、鹿児島市桜島白浜町の畑を訪ねると、収穫の真っただ中だった。ファームランド櫻島の村山利清さんは「葉の形や大きさで違いが分かる」と収穫の頃合いを見極める。

真珠のような輝きを放つ桜島大根

真っ白になった大根を積み込む
ミネラルを豊富に含んだ火山灰質の土壌は、大根をおいしくする。だが降灰は大敵。葉に付いた灰を落とさなければ、枯れてしまう。手塩にかけて育て上げ、ようやく収穫を迎える。
そんな村山さんの妻・昭江さんが腕をふるい、村山さんが栽培した有機野菜や、地元で採れた食材を楽しめる鹿児島湾に臨むカフェがある。

今年(2021年)金婚式を迎える村山さん夫妻
「地元の旬のものを味わってほしい」と、今年(2021年)金婚式を迎えるおしどり夫婦のこだわりが詰まった店だ。

桜島大根をふんだんに使ったワンプレートランチ
2013年4月、自宅の倉庫部分を改装し、開業した。「何でもシンプルが一番」と語る昭江さん。桜島大根をふんだんに使ったワンプレートランチ(コーヒー付き1,400円)が人気。大根ステーキに紅白なます、皮を使ったきんぴら―。3月上旬まで堪能できる。