福寿庵

かつお腹皮三昧定食は、枕崎ならではの贅沢メニュー

2023/9/27 10:00
かつお節をつくる際にカツオから取り除かれる腹皮は、枕崎で手軽に手に入る食材として古くから親しまれてきた。晩酌のさかなに塩焼きをという焼酎党も多かろう。

福寿庵

観光客らに人気の「かつお腹皮三昧定食」


枕崎市松之尾町の南薩地域地場産業振興センター1Fにある食堂「福寿庵」の名物「かつお腹皮三昧〔ざんまい〕定食」は、塩焼き、フライ、てんぷら、刺し身と多彩な料理で味わい尽くす。店主の立石巧さんによると、市外から食べに来るファンも多いという。

刺し身は脂身の少ない一本釣りのカツオから取り、皮を火であぶって臭みを消す。コリコリとした歯触りは絶品で、箸が進む。これに腹皮3枚を使った料理とご飯、みそ汁、小鉢が付いて880円と実に良心的。かつお節の生産量日本一を誇る枕崎だからこそできるぜいたくメニューである。

福寿庵

かつお腹皮の刺し身



福寿庵

かつお腹皮の塩焼き



福寿庵

かつお腹皮のフライとてんぷら


2019年の開店時に枕崎らしいメニューをと考えた。「どれも地元では昔から食べてきた料理。一つ一つの料理に手間がかかるから、一緒に出す店がなかったからね」と立石さん。客の満足げな顔を見るのが何よりうれしい。

店を出ると目の前は枕崎漁港。潮の香りに誘われて、やっぱり焼酎がほしくなる。

枕崎市松之尾町37-1 南薩地域地場産業振興センター1F

営/11:00~14:00
休/不定休

※情報は記事公開日現在のものです。

※料金など、店舗にてご確認ください。


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