
店名の由来である西部劇映画「シェーン」のポスターが飾られている
1977(昭和52)年創業の喫茶店。アメリカの西部劇映画「シェーン」のファンだった夫が開いた店を、田代ツユ子さんが一人で切り盛りしてきた。「お客さんに恵まれ、支えられ、楽しんで続けてこられた」と振り返る。

ポスターやドライフラワーが目を引く
店内にはシェーンのポスターのほか、猫好きのツユ子さんのために客が買ってきた土産物が並ぶ。木製のテーブルと椅子は客が手作りしてくれた。

創業時から変わっていない、卵を敷いたイタリアンスパゲッティ
イタリアンスパゲッティ(700円)は、熱い鉄板に薄く卵を敷き、その上にパスタをのせる。ピーマンやニンジン、タマネギが入った長年変わらない味。コーヒーはサイホンで丁寧に入れる。

ミートスパゲッティ
当初は喫茶のみだったが、「アルコールを置いて」「歌いたい」との要望を受けて、夜はスナックとして営業するようになった。以前、カラオケで使っていた音楽再生装置「8トラ」のテープが何本も保管され、昭和の雰囲気を残す。「時代は変わったが、元気なうちはずっと店に立ちたい」とほほ笑んだ。

今も店に残る、カラオケで以前使っていた通称「8トラ」のテープ