
店内のどの座席からも茶畑を眺められる。抹茶のアフォガード450円(右下)と春限定の和み最中ジェラート500円(左下)は暑い日におすすめ
隣接する坂之上製茶が2024年3月にオープンさせた。さえみどり、あさのか、ゆたかみどりなど10種を、煎茶や抹茶、ほうじ茶にして味わえる。いずれも一番茶だけを使うこだわりよう。抹茶ラテやジェラートもあり、お茶の楽しみ方が広がる。

茶畑を眺めながら一番茶やジェラートを楽しめる

左から、まつもと紅茶(アイス)、冷たい緑茶各400円。ほうじラテ(アイス)、抹茶ラテ(アイス)、ほうじラテ(ホット)各500円
店内は窓ガラスが大きく、テラス席や小さな庭もある。製茶工場から漂う香りも魅力。茶摘みやティーバッグ作りのワークショップも随時開催している。

大きな窓の店内。テラス席や小さな庭もある
茶所として知られる松元地区は、標高150~200メートル。寒暖差が大きく霧も出て栽培に適している。今年は霜による被害が少なく生育は良好という。
市中心部のベッドタウンとして、同地区の松陽台や春山町はにぎわいがある。一方、直木町は人口減少が続き、地域唯一だった商店が昨年閉店した。「住民が会って立ち話をする場もなくなった」と坂之上社長。カフェ開店に「お茶を通して多くの人がふれあう、地域のオアシスのような場所になれば」と願いを込めた。

茶畑の中に立つ