
レトロな雰囲気のきみよし温泉
鹿児島県では数少ないラドン温泉で、塩分濃度は県本土トップ級という。すくった湯をなめてみると、スープのようだ。リウマチや皮膚病など効能は幅広く、湯気の吸入も片頭痛などに有効とされる。
湯温は43度前後と熱め。浴槽は二つに分かれ、注ぎ口から新しい湯が入る方は無色透明だが、もう片方は薄茶色。時間の経過で湯がまろやかになっているという。

レトロな雰囲気のきみよし温泉
創業130年余の老舗。築約70年の建物は、湯治客の滞在施設でもあった。昔ながらの番台に浴室のモザイクタイル、木枠のガラス窓が、昭和世代には懐かしい。4代目を継ぐ予定の野畑佳裕さんは「これからも近所の人々がくつろげる場所でありたい」と語る。駐車場は近くの野畑整骨院にある。

創業130年余の老舗
[南日本新聞 入浴タイムズ]