
南九州市頴娃の中村温泉病院に隣接する公衆浴場。弱アルカリ性のナトリウム炭酸水素塩泉で、とろりとした肌触りが特徴だ。通院のついでに立ち寄る人が多く、「肌がすべすべになる」「冬も湯冷めしにくい」と評判は高い。
2代目理事長の中村雅晴さん(故人)が1990年、同病院を新築移転する際の「目玉」として源泉を掘り当てた。病院内に入院患者やデイケア利用者向けの大浴場を設けるのと同時に、一般の人たちも広く楽しめるようにと開業した。
浴場はサウナや水風呂、気泡浴などを備える。お茶やコーヒーがセルフサービスの休憩室もあり、地域の憩いの場となっている。中村嘉彦理事長(59)は「泉質は自信がある。ぜひ気軽に利用して」と話す。