さつま時間鹿児島市の繁華街「いづろ交差点」に立つ時計塔。「『さつま時間』をなくしましょう」と大書してある=1960年2月1日、鹿児島市大黒町のいづろ交差点
プライベートな会合や飲み会などが予定時間に始まらない「薩摩時間」。時に言い訳の一つにもなる。
写真は1960(昭和35)年2月1日に撮影した鹿児島市いづろ交差点の時計塔。「さつま時間をなくしましょう」と大書してある。当時、公式な会合にも支障を来していたのかもしれない。
それから12年後。呼びかけの効果はなかったようだ。この年開催の太陽国体成功へ向けた県民運動で薩摩時間追放が俎上(そじょう)に。「集合は5分前に、国体を成功させよう」と記した案内書や通知書用のゴム印が作られたほどだった。