鹿屋の陸自1年生=1954(昭和29)年■軍事訓練中の楽しみは体操

2022/10/14 16:57
陸上自衛隊に入隊、鹿屋部隊の自衛隊1年生。直射日光に焼かれながら元気いっぱいの体操=1954(昭和29)年、鹿屋市
陸上自衛隊に入隊、鹿屋部隊の自衛隊1年生。直射日光に焼かれながら元気いっぱいの体操=1954(昭和29)年、鹿屋市
 自衛隊が発足した1954(昭和29)年、南日本新聞は陸自鹿屋部隊の新入隊員900人の訓練をルポしている。米国製の服装はダブダブ、日本人には重すぎるライフルを担いだ姿は、中学生の軍事訓練のようと記す。4カ月の訓練中の楽しみは体操だったという。

 自衛隊の前身は、朝鮮戦争を機に50年8月発足した警察予備隊。募集は7万5000人で、手当は月額5000円、任期(2年)明けの退職金6万円。当時としてはかなりの厚遇だった。5倍を超す競争率で、試験後日を置かず合否が出るほどの慌ただしさだった。

 警察予備隊はその後増員、海上警備隊の創設を経て保安隊、自衛隊へと改編した。鹿屋の陸上自衛隊は55年11月に国分に移転した。

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