からいも神社の切り干し=1957(昭和32)年2月■飢饉や戦争 食糧危機を救ってきたサツマイモ

2022/12/21 17:42
揖宿郡山川町岡児ケ水(現・指宿市山川岡児ケ水)のからいも神社(正式名称・徳光神社)参道に並ぶサツマイモの切り干し=1957(昭和32)年2月1日
揖宿郡山川町岡児ケ水(現・指宿市山川岡児ケ水)のからいも神社(正式名称・徳光神社)参道に並ぶサツマイモの切り干し=1957(昭和32)年2月1日
 指宿市山川岡児ケ水のからいも神社(徳光神社)の参道、境内を占領しているのはサツマイモの切り干し。大豊作で値段が暴落、そのあおりを受けた残がいらしい。サツマイモは鹿児島の代名詞とも言える作物。古くは天保、天明の飢饉(ききん)や太平洋戦争の食糧危機を救ってきた。そのため、神社は県内農家にことのほか尊敬された。ちなみに祭神は、もとは農民で船乗り。琉球から初めてカンショを伝えた功績で神様に推挙されたという。

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