“灰墟”と化す市街地=1982(昭和57)年8月24日■桜島の火山灰が直撃、音を立て降り注ぐ

2023/01/21 15:38
桜島降灰が鹿児島市街地を直撃。真っ黒な火山灰が街を覆い、車も人もぼんやりとしか見えない=1982(昭和57)年8月24日、鹿児島市東千石町の天文館電停付近
桜島降灰が鹿児島市街地を直撃。真っ黒な火山灰が街を覆い、車も人もぼんやりとしか見えない=1982(昭和57)年8月24日、鹿児島市東千石町の天文館電停付近
 真夏の太陽が真っ黒な雲に遮られ、夕方のように薄暗くなった。桜島の噴煙が帯状になり、鹿児島市街地に集中。灰は集中豪雨のように音を立てて降り注ぎ、街に硫黄の臭いが充満した。人々はデパートなどに逃げまどい、市電や車はライトをつけノロノロ運転。昼過ぎの繁華街は約3時間、人通りが途絶え“灰墟”と化した。

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