“幻の通勤列車”は超満員=1974(昭和49)年11月■時刻表にない、貨物列車に連結された客車

2023/03/27 11:14
鹿児島市中央町の国鉄西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)。ホームで幻の通勤列車に乗り込む乗客。夜行列車の廃止で不便になった乗客向け、時間帯が重なる貨物列車に客車を1両連結した=1974(昭和49)年11月
鹿児島市中央町の国鉄西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)。ホームで幻の通勤列車に乗り込む乗客。夜行列車の廃止で不便になった乗客向け、時間帯が重なる貨物列車に客車を1両連結した=1974(昭和49)年11月
 旧国鉄西鹿児島駅のホームで、列車に乗り込む乗客。この列車、案内板にも時刻表にも載っていない“幻の列車”だが、通勤客でいつも超満員だった。実は、鹿児島駅発汐留行きの貨物列車の最前部に客車を1両だけ連結、八代で切り離す。同時間帯の夜行列車が廃止され、不便になった乗客に配慮した変則編成。特例中の特例だけに、評判を呼ぶのは困りものだったらしい。

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