“幻の県道”14年ぶり貫通=1973(昭和48)年1月■薩摩半島南西部 固い岩盤、コマ切れ予算で工事進まず

2023/02/28 11:18
川辺郡笠沙町後藤(現在の南さつま市)の県道笠沙-枕崎港線の難工事。険しい谷間が続く=1973(昭和48)年1月
川辺郡笠沙町後藤(現在の南さつま市)の県道笠沙-枕崎港線の難工事。険しい谷間が続く=1973(昭和48)年1月
 ようやく貫通のめどがついた県道笠沙-枕崎港線。14年間を要した坊津町平崎-笠沙町野間池(16.7キロ)も残り200メートル。深い谷間で難工事が続く。東シナ海に突き出た薩摩半島南西部は、断崖絶壁が続くリアス式海岸。魅力ある観光資源を生かそうと、1959(昭和34)年度に着工したが固い岩盤、コマ切れ予算も相まって工事は遅々として進まず“幻の県道”と呼ばれていた。

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