駅埋める〝商魂と愛情〟=1961(昭和36)年12月■年の瀬、取り扱いが激増する荷物

2023/03/28 18:26
駅に持ち込まれた小荷物。駅の構内は年の瀬に押しつぶされそうな整理員が行き交う=1961(昭和36)年12月22日、鹿児島市浜町の国鉄鹿児島駅
駅に持ち込まれた小荷物。駅の構内は年の瀬に押しつぶされそうな整理員が行き交う=1961(昭和36)年12月22日、鹿児島市浜町の国鉄鹿児島駅
 年の瀬が近づくと、旧国鉄鹿児島駅構内は足の踏み場もないほど荷物が氾濫、整理員の忙しさは生半可でない。鉄道輸送が主だった頃、1日の取り扱いは小口だけで130トン余り、普段の倍近い。歳末景気を当て込んだ県外問屋からの衣料品、出稼ぎに出ているわが子へ古里のかおりを伝えるミカンや餅、かるかんなどが激増。駅構内は“商魂と愛情”であふれかえる。

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