敗戦の弁を述べる横山富美子さん=7月12日午後10時11分、鹿児島市荒田1丁目
新人の横山富美子さん(73)は、原発ゼロと憲法9条の理念実現を前面に訴えたが、浸透しきれなかった。「結果が全て。残念。ありがたい支援に応えられず、大変申し訳ない」と肩を落とした。
午後9時ごろ、鹿児島市の事務所に現れ、「原発即停止など他候補との違いを強調すべきだった」と反省しきり。支援者らは「県政の重要課題を提起できた」とすがすがしい表情だった。
医師として選挙期間中も診療を続けながら街宣や演説会をこなし、反原発や護憲派の有志らが支えた。
福島第1原発事故の健康影響調査を独自に続けており、放射線障害の怖さを強調。馬毛島(西之表市)の軍事利用反対も訴えたが、支持が広がらなかった。