高校生の牛“目利き” 鹿児島県代表に尾口さん(伊佐農林) 10月、全共併催の家畜審査競技会出場「優勝目指したい」

2022/07/08 12:31
県代表に決まった伊佐農林高校の尾口誠真さん=霧島市の姶良中央家畜市場
県代表に決まった伊佐農林高校の尾口誠真さん=霧島市の姶良中央家畜市場
 10月に鹿児島県霧島市などで開かれる全国和牛能力共進会(全共)の一環として、牛の“目利き”を競う家畜審査競技会の高校生部門の県予選会が7日、同市の姶良中央家畜市場であった。農業系高校8校の37人が出場し、県代表に伊佐農林高校2年の尾口誠真さんが選ばれた。

 全共に合わせ出産経験のある4~5歳の雌牛4頭を比較。体形や顔つきから種牛性の高さを判断する「総合評価」と、品位など指定された三つの観点で序列を付ける「部位評価」で、肉牛の優劣を見極める技術を競った。

 生徒らは背中のラインの美しさや骨の太さ、皮の柔らかさを見たり触ったりして確かめていた。審査員を務めた全国和牛登録協会県支部の坂元信一副支部長(62)は講評で、現在の和牛改良の方向性などを踏まえて着目すべき点を説明。「判断に迷ったら遠くから牛を眺めて。優れたところや欠点が見えやすくなるはず」とアドバイスした。

 尾口さんは100点満点中86点を獲得した。同競技会では、高校生部門での県勢入賞はこれまでなく、「期待を裏切らないように頑張る。優勝を目指したい」と意気込んだ。大会に向けてさらに“目”を鍛えるために、夏休み中も練習に励むという。

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