10月の鹿児島全共 県代表牛を目指し精鋭が集結 霧島で最終予選会始まる

2022/08/29 08:30
体形や発育状況について審査を受ける肉用牛=霧島市の姶良中央家畜市場
体形や発育状況について審査を受ける肉用牛=霧島市の姶良中央家畜市場
 10月に鹿児島県の霧島市と南九州市で開かれる和牛の品評会「全国和牛能力共進会(全共)」の鹿児島県代表牛を決める最終予選会が28日、霧島市の姶良中央家畜市場で始まった。初日は種牛の部の1区(若雄)、4区(繁殖雌牛群)、5区(高等登録群)を審査した。29日までに県代表牛24頭が決まる。

 全共は、各県がこれまでの和牛改良の成果を競うために5年に1度開かれる。種雄牛や母牛の繁殖性をみる「種牛の部」と、肥育牛の枝肉の量や質をみる「肉牛の部」、高校・農業大学校が対象の特別区の計9区がある。

 最終予選会に出品されたのは地区予選を勝ち抜いた種牛延べ114頭で、17頭が県代表になる。種牛の部のうち2、3、6区と特別区の県代表牛は29日に選ぶ。肉牛の部の6〜8区は、これまでの農家への巡回調査結果をもとに、72頭の候補の中から7頭を決める。

 鹿児島県は、5年前に宮城県であった前回大会で団体優勝を獲得。今大会では「出場する全出品区での首席獲得」を目標に掲げる。全共県推進協議会名誉会長を務める塩田康一知事は、出場を決めた農家について「鹿児島黒牛の日本一獲得に向け、あと1カ月間、頑張ってほしい」と話した。

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