団体賞の優勝カップを手にする鹿児島県関係者=福岡県太宰府市(JA鹿児島県経済連提供)
九州・沖縄8県のJA系統農家が肥育技術を競う第46回九州管内系統和牛枝肉共励会が2、3の両日、福岡県太宰府市であり、鹿児島県が7年連続で団体優勝した。個人最高賞の金賞(農林水産大臣賞)は長島町の中山畜産で、8年連続で県勢が受賞した。
各県15頭ずつ計120頭を出品した。鹿児島は出品した全ての牛が最高のA5の格付けを得た。さらに、霜降り(サシ)の度合いを示すBMSナンバーは全頭が最高値の12を記録し、同大会初の快挙となった。高級部位のロース芯面積も全頭の平均が103.8平方センチと過去最高だった。
金賞に輝いた中山畜産が出品した枝肉は重量が579.5キロ、ロース芯面積は113平方センチだった。同社の中山正美社長は「2度目の金賞でとてもうれしい」と話した。
県内ではほかに、銀賞3席に徳重和牛人工授精所(さつま町)、銅賞に林ファーム(出水市)が入った。
JA県経済連肉用牛事業部の栗脇豊部長は「ハイレベルな枝肉を出品でき、農家の皆さんに感謝している。来月、鹿児島県内で開かれる全国和牛能力共進会に向けて弾みが付いた」と喜んだ。