出品牛とともに記念撮影をする宮園春雄さん・ムスビさん夫妻
5区は母、子、孫の3頭の雌牛を1組として、改良の成果が表れているかを競う。鹿児島からは牛飼い歴60年を超える曽於地区のベテラン宮園春雄さん(87)、ムスビさん(83)夫妻が「こづる」「なつみ」「さくら」号と挑む。
世代が下るにつれ長所が引き継がれ、短所は改善されていくことが求められる。地域の優秀な系統の母牛を選び、残していく力が必要。前回大会では鹿児島が1席だった。
こづるは9年前の競りで志布志市の農家から導入。出品者が持ち帰ろうとしていたところを頼み込んだという。「どうしても欲しい血統だった。出合いに感謝している」とムスビさん。春雄さんは「良い子牛を産んでくれたと褒めてやりたい」と話した。