牛舎を出て測定会場に向かう鹿児島県の代表牛=5日、霧島市牧園
全国の和牛が改良の成果を競う5年に1度の“和牛のオリンピック”「第12回全国和牛能力共進会(全共)」が6日、鹿児島県の霧島市と南九州市で開幕する。5日は審査に向けて、搬入を終えた出品牛の体の部位を測定。全国から集まった出品者を歓迎するイベントもあった。
全共の種牛の部では、体の高さなどが規定内に収まっている必要がある。鹿児島県が出品する17頭(特別区を含む)は全て規定をクリアした。3区に「ゆうこ」を出品するミヤボク宮下牧場(日置市)の宮下裕治さん(56)は「まずは第一関門を突破できて良かった。自信を持って、チーム鹿児島で日本一を目指したい」と話した。
終了後には「出品者の集い」が、審査会場近くのみやまコンセールであった。主催者や出品者の代表があいさつし、全国から訪れた農家らを歓迎する霧島九面太鼓の演奏もあった。
開会式は6日午前10時20分から霧島市のメイン会場である。午後2時からは種牛の部会場で、高校と農業大学校が対象となる特別区の審査がある。