「左之介」の世話をする加治佐さん
肉牛の部にあたる7、8区は、24カ月齢未満の去勢肥育牛の枝肉を審査する。新設された7区(脂肪の質評価群)は3頭一組、8区(去勢肥育牛)は単品で出品される。
今大会から、脂肪の質も重視され、肉量や肉質と同じ配分で得点化される。肉のうま味を左右するとされるオレイン酸などの一価不飽和脂肪酸(MUFA)の予測値を指標に、肉の“おいしさ”を評価する手法の確立を目指す。
7区に「左之介」を出品する曽於市の加治佐畜産は、元々餌にこだわり、MUFA値が上がるとされる米ぬかも与えてきた。加治佐龍さん(42)は「脂肪の質は褒められても悪く言われたことはない。プライドを持って臨む」と話した。