髪をカットする鹿児島レブナイズの藤田浩司選手(写真右)=鹿児島市下荒田3丁目
バスケットボール男子Bリーグ3部・鹿児島レブナイズの藤田浩司選手(28)=大分市出身=が28日、子ども向けの医療用かつらに寄付するヘアドネーションのために髪をカットした。2年がかりで伸ばした31センチの髪を手にし「必要とする子どもの役に立てたらうれしい」と話した。
約1年前、ヘアドネーションの経験があるチームの女性スタッフに話を聞いたことがきっかけ。当時、肩くらいまであった髪を伸ばし始めた。
プレー中は束ねて、時にはボールと一緒に髪をつかんだり、首を振って顔や目に当たったりしたこともあったが、思いを貫いた。
28日は行きつけの鹿児島市の理容室を久々に訪れ、担当の理容師がカットした。藤田選手は「手入れが楽になる。早くバスケがしたい」と笑顔を見せ、ヘアドネーション活動が広がるよう願った。
髪は、病気や事故で髪を失った子どもに医療用かつらを無償提供する大阪市のNPO法人に送られる。