鹿児島県内の6次産業化商品が並ぶ自動販売機=霧島市の鹿児島空港
鹿児島県は22日、鹿児島空港(霧島市)と鹿児島中央駅(鹿児島市)に、県内各地の6次産業化商品を並べた自動販売機を設置した。新型コロナウイルスの影響で販売機会が減少した事業者支援が目的で、それぞれ約30種類の商品を購入できる。来年3月21日まで。
販売するのは農林水産業者が自ら生産・加工した商品。鹿屋のカンパチのアヒージョ、沖永良部のキクラゲのつくだ煮など空港や駅の売店では手に入らないものを選んだ。
鹿児島空港であった除幕式では、須藤明裕副知事が「新たな販売チャンネルとして大いに期待している」とあいさつした。
販売開始後は早速、観光客らが興味深そうに品定めしていた。兵庫県の会社員(57)は、奄美大島のパッションフルーツソースを購入。「そそられる商品ばかりで見ていて楽しい。自分へのお土産にしたい」と喜んだ。
ラッキョウの加工品を出品する農業生産法人「エスランドル」=南九州市=の上釜勝社長(45)は「時代に合った販売方法。鹿児島の特産品を多く人に味わってほしい」と語った。
空港は2階出発ロビー、中央駅は改札口前のみやげ横丁に設置。支払いは当面現金のみで、年内にキャッシュレス決済導入を目指す。