与次郎ケ浜埋め立て=1967(昭和42)年■流れ出る泥水にバンザイ

2022/06/18 16:10
鹿児島市の与次郎ケ浜で撮影、水搬送工法による埋め立てが始まった与次郎ケ浜=1967年3月25日
鹿児島市の与次郎ケ浜で撮影、水搬送工法による埋め立てが始まった与次郎ケ浜=1967年3月25日
 「パイプを伝って茶褐色の送泥水が流れ出ると同時に、期せずしてバンザイの声がわき起こった」。画期的な方法で始まった鹿児島市与次郎ケ浜埋め立てを1967(昭和42)年2月12日付南日本新聞はこう伝えている。

 城山団地造成で削ったシラスに海水を混ぜ、パイプラインで送る。距離は6キロもある。「水搬送工法」は当時、全国で初めて採用された。

 埋め立て面積は109ヘクタールで、観光とスポーツの中核施設を造るのが目的。一方、当時の鹿児島市は人口が急増、住宅難解消と合わせた一石二鳥のプランだった。

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