大型巡視船「あかつき」
海上保安庁が25日発表した2023年度予算概算要求で、第10管区海上保安本部(鹿児島市)に巡視船の整備や修理を担う「船舶技術部」の新設が盛り込まれた。中国が海洋進出を強める沖縄県尖閣諸島周辺の領海警備などに当たる同本部内の鹿児島海上保安部(同)への大型巡視船配備が進んでいることから、人員を強化する。
鹿児島海保には19、20年度、6000トン級のヘリコプター搭載型が計3隻配備され、大型巡視船は現在7隻体制。今後さらに増えることも見込まれるという。これまで10管の船舶技術課(17人)が整備を担ってきたが、対応が難しくなってきたため部を新設し職員を4人増やす考え。
1993年に就役した10管所属の小型測量船「いそしお」(全長21メートル)の更新も求め、関係経費として4億5000万円を計上した。