新日本航空を立ち入り調査する運輸安全委員会の航空事故調査官=2022年1月、霧島市隼人
鹿児島県霧島市の鹿児島空港で昨年1月、日本エアコミューター(JAC)の旅客機が着陸しようとしていた滑走路に、単独飛行訓練中の新日本航空のセスナ機が誤って進入した重大インシデントについて、運輸安全委員会は5日までに調査報告書を発表した。訓練生が臆測で行動したことが原因とみられるとした。
報告書によると、管制は離陸予定のセスナ機に対し、滑走路手前での待機を命じた。訓練生は内容が理解できないまま、滑走路進入の指示を受けたと誤認。着陸態勢に入っていたJAC機は衝突を避けるため、着陸をやり直した。両機の間隔は約2.1キロだった。
重大インシデントは昨年1月8日午後2時50分ごろ発生。JAC機の乗員乗客23人とセスナ機の訓練生にけがはなかった。