死亡乳児気道から7、8ミリの固形物、食物誤嚥で窒息か 保育園でおやつ後に体調急変、40日後死亡 姶良

2023/06/08 07:08
女児が通っていた興教寺保育園=姶良市西餅田
女児が通っていた興教寺保育園=姶良市西餅田
 鹿児島県姶良市の認可保育所「興教寺保育園」で4月、6カ月の女児がおやつ後に急変、意識不明の重体となり約40日後に死亡した事案で、女児の気道から7、8ミリの固形物が取り出されていたことが7日、関係者への取材で分かった。

 保護者の代理人弁護士によると、死因は多臓器不全で、食物誤嚥(ごえん)による窒息の疑いにより、低酸素脳症を引き起こしていた。何を誤嚥したかは明らかになっていない。

 医療関係者によると、一般的に生後6カ月の乳児の気管は直径6、7ミリ。より口に近い喉頭は食べ物を飲み込む時に閉じ、気管よりも狭い。

 園によると、4月18日午後、保育士が女児に麦茶とすりおろした生のリンゴを少しずつ与えた後、あおむけに寝かせたところ様子が急変し、病院に搬送された。意識不明の状態が続き5月28日に死亡した。

 上原信園長は5月24日、南日本新聞の取材に対し、おやつに出したリンゴをすったおろし器は直径10~12センチの円形で、直径7、8ミリの穴が30個ほどあったと説明。急変した当日は登園以降、すりつぶしたバナナと麦茶、おかゆ、すりつぶした大根とニンジン、スープを女児に与えた。午前10時半と午後1時半ごろにミルクを飲ませたという。

 リンゴは、食べさせる前に職員が女児が過ごす部屋ですりおろしていた。

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