鹿児島県霧島市隼人町姫城、作業員男性(48)への殺人未遂容疑で、同市隼人町内、無職の男(67)が逮捕された事件で、男性が刺されたのは左胸の1カ所だったことが26日、捜査関係者らへの取材で分かった。
逮捕容疑は25日午後7時35分ごろ、男性宅で男性の胸を包丁で刺した疑い。男性は病院に搬送され、間もなく死亡した。霧島署が殺人容疑に切り替え、動機などを捜査している。司法解剖をして死因や飲酒の有無を調べる。
同署によると、2人は知人。署員が現場に駆け付けた際、男は飲酒していた。凶器とみられる包丁は所持していなかったが、その後、押収した。逮捕時、「刺したのは間違いない」と供述していた。
捜査関係者らによると、男性が住む2階建て集合住宅1階は、福祉施設の寮。男も出入りしていた。
26日、現場の集合住宅前には規制線が張られ、鑑識作業をする捜査員が出入りした。今月上旬に男性と話した近くの50代女性は「物腰が柔らかく、話しやすい人だった」と驚きを隠せない様子。60代男性は「トラブルがある雰囲気はなく、事件の予兆は感じなかった」と話した。