JR九州が運用する高金利の預金制度があるなどとうそを言い、現金をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われたJR九州グループ会社元役員の男(70)=鹿児島市伊敷台2丁目=の判決公判が6日、鹿児島地裁であり、川口洋平裁判官は懲役7年(求刑懲役8年)を言い渡した。
被告はこれまでの公判で起訴内容を認め、「現金を増やして返すと喜ばれ、錯覚した」などと詐欺を繰り返した理由を述べていた。
弁護人によると、これまでに知人から預かった現金は7億円以上とみられる。
起訴状などによると、複数の知人に「役員だけが紹介できる高金利のプランがある」などとうそを言い、2015年から21年までに、合計約1億6000万円をだまし取ったとされる。