漬物の製造、販売を手がける後藤漬物(鹿児島県大崎町)が、鹿児島地裁から破産手続き開始の決定を受けたことが13日分かった。1日付。代理人弁護士によると、負債総額は5億5700万円。1月25日に業務を停止していた。
新型コロナウイルス禍で、ラーメン店やホテルの漬物需要が減り、売り上げが落ち込んだ。円安で製造に必要な塩や液糖の値上がりも利益を圧迫した。
東京商工リサーチによると設立は2008年で、従業員は29人。契約農家から大根を仕入れ、漬物の製造や卸売業者への販売をしていた。ピーク時の11年6月期には10億2600万円の売り上げを計上した。コロナ前は4億円台だったがさらに落ち込んでいた。