労災死傷者 過去20年で最多2240人 23年鹿児島県内 人手不足や高齢化要因、60歳以上が3割超える

2024/04/16 09:50
 鹿児島労働局は15日、2023年の県内の労働災害発生状況を発表した。休業4日以上の年間死傷者数は2240人で前年を7.2%、150人上回り、過去20年で最多となった。死亡者数は14人で前年より1人増加。同局は人手不足に加え、労働者の高年齢化が要因とみている。

 死傷者数を事故の種類で見ると、転倒が最も多く555人。次いで墜落・転落413人、動作の反動・無理な動作が357人で、いずれも前年を上回った。年代別では60歳以上が最多の728人で、全体の3割を超えた。

 業種別では製造業が440人で最多。介護や医療職の保健衛生業387人、建設業が304人と続き、3業種とも前年を上回った。

 同局は「介護職などは人手不足で高年齢労働者が多い業種での労働災害が目立つ。ちょっとした転倒などでも重症化しやすいため、無理のない働き方を進めてほしい」としている。

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