島内シェアなんと8割! ウイルスフリーで安心、安納いものバイオ苗を種子島高校生が栽培し農家へ引き渡し

2024/07/11 16:00
安納いもの生産者らにバイオ苗を手渡す種子島高校生物生産科の生徒たち=10日、西之表市の同校
安納いもの生産者らにバイオ苗を手渡す種子島高校生物生産科の生徒たち=10日、西之表市の同校
 西之表市の種子島高校で10日、同校生物生産科が栽培した安納いもバイオ苗の引き渡し式があった。サツマイモ基腐(もとぐされ)病の影響が依然懸念される中、ウイルスフリーの苗は品質や収量の安定には不可欠で、島内農家の8割が活用している。

 苗の供給不足を補うため、約15年前から地域貢献の一環として始まった。安納紅(べに)、安納こがね、種子島ゴールドの3品種の苗計8000本を生産予定で、10月ごろまで1本80円で供給する。苗は島内1市2町で増やし、各農家へ届けられる。

 式では、植物バイオ専攻の3年榎元姫菜さんが「種子島の農業の未来が少しでも明るくなるよう、一つ一つの作業に思いを込めた。後輩たちにも技術を継承していく」とあいさつ。安納いもブランド推進本部会長の八板俊輔・西之表市長は「古里の農業に大きく貢献している。誇りを持って安納いものPRもしてほしい」と話した。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >