鹿児島大学病院の外来診療棟(A棟)が18日、開院する。2005年度に始まった再開発計画の一環で、今年1月に完成し移転作業を進めていた。医科・歯科を集約したほか、化学療法室を増床し、外来でのがん治療の体制を充実させた。
鉄骨鉄筋コンクリート地上8階建ての免震構造で、延べ床面積2万8844平方メートル。5階までが外来エリアで、歯科を含む小児系外来もワンフロアに集めた。上階2フロアに病床112床を備え、うち8床は高度治療室(HCU)。
17日に会見した坂本泰二病院長は「短時間で効果的な治療が可能になり、患者さんの利便性や治療への意欲が増すと期待される。最先端の治療の提供へ、さらに頑張りたい」と述べた。再開発計画ではA棟を含む6棟を新設。既存の建物を解体後、駐車場などを整備し、28年度に計画完了の見通し。