歓談する鹿児島県菓子工業組合の岩田英明理事長(右)と塩田康一知事=11日、県庁
県菓子工業組合は11日、秋から冬にかけ旬を迎える自然薯(じねんじょ)を使う「新薯(しんいも)かるかん」を県庁で塩田康一知事に贈呈した。旬を迎えたばかりの自然薯は新薯と呼ばれ、栄養価が高く香りが良い。知事は「軽羹(かるかん)は秋の季語ですね」と頬張った。
掘り手の高齢化や鳥獣被害により、天然の自然薯の収穫量は年々減少傾向にある。一方で、同組合は以前から農家へ自然薯の作付けを呼びかけており、栽培ものの生産量は少しずつ増えているという。
贈呈は、郷土菓子の消費拡大に向けたPRの一環。同組合の岩田英明理事長(57)は「鹿児島で長く親しまれるふるさとのお菓子。ぜひ新薯かるかんを食べて、秋の訪れを感じてほしい」と話した。