5万軒を訪ね対話を重ねる―1区・川内博史氏(62)立憲 前

2024/10/21 13:00
 前回衆院選で落選後、胸に刻んだのは「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」。浪人中、5万軒の家を訪ね対話を重ねた。市民の声に耳を傾け、自民の裏金事件に憤る。弱者に温かく、権力には鋭く。初当選から28年。ぶれない政治姿勢で選挙区奪還を誓う。

 「市民は100円のパンを盗んだだけで捕まるが、裏金議員は脱税しても捕まらない」。地域を回ると裏金事件への多くの批判が寄せられる。「もう自民には任せられない。勝ちたい思いは前回より強い」と決意を示す。

 喫緊の課題に挙げるのは物価高だ。「賃金上昇が物価高を上回るまで消費税を停止するべきだ」と持論を訴える。政府には、年金暮らしの高齢者らが生活を切り詰める姿が見えていないと感じる。

 思いやりのある社会の実現を目指し政治家を志した。舌鋒(ぜっぽう)鋭い追及はあつれきも生む。交流サイトでの発言が物議をかもすこともあるが、発信はやめない。「国民の平和と暮らしのために戦うのが使命」と考えるからだ。

 20年以上社交ダンスに打ち込んできた。50歳以上が出場する全日本選手権で3位に輝いた実力者。「何も考えずに汗を流す時間が息抜きになる」と目を細める。

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