馬毛島基地整備への反対を訴え―4区・山内光典氏(73)社民 新

2024/10/21 13:00
 地元・西之表市の馬毛島で進む、米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転を伴う自衛隊基地整備への反対を訴える。反対派市民団体の会長として、防衛省に申し入れを重ねてきたが「応対するのは回答できない立場の職員ばかり」。市民団体の限界を感じ、立候補を決めた。

 基地整備で故郷の様相は一変した。人手が取られ、基幹産業の農林水産業は労働力不足が顕著となった。「『札束』で揺さぶられ、住民が分断された」と憤る。今回の選挙を、民主主義を考え直す機会と捉える。

 「政治の役目は安心して暮らせる社会をつくること。どこを見ているのか」。自公政権を厳しく批判する。「税金はくらしに」をスローガンに、社会保障拡充や農家の戸別所得補償制度復活を掲げる。

 「間違いには声を上げる」との信条は、学生時代から変わらない。種子島高校時代には「強権的」だった校長に抵抗するため、同級生とともに授業をボイコットした経験もあるという。西之表市職員として勤めた41年間には、労働組合活動も長く経験。地方自治の重要性も痛感した。

 家庭菜園が趣味の73歳。座右の銘は「人生万事塞翁(さいおう)が馬」。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >