殺処分した鶏を埋却処理する県職員ら=21日、出水市高尾野(鹿児島県提供)
鹿児島県は21日、採卵鶏約12万羽を飼う出水市高尾野の養鶏場で発生した県内今季初の高病原性鳥インフルエンザで、同日午後3時までに約7万羽(58%)を殺処分したと発表した。県職員ら計約140人が交代で作業に当たっており、殺処分した鶏の埋却も同日早朝から始めた。
20日に高病原性の陽性を確認し、同日午前7時から殺処分を開始。県の防疫対策マニュアルでは、3〜6万羽規模で24時間以内の殺処分、72時間以内の埋却完了を目安としている。
今回は埋却地が養鶏場から約4キロ離れており、殺処分した鶏や卵はトラックで運ぶ。県によると、これまでに運搬中を含めトラブルは発生していない。
全ての防疫措置完了の10日後、発生農場から半径3キロ内にある移動制限区域16農場でウイルスの有無を検査。陰性であれば、半径3〜10キロ内の73農場で、鶏や卵の搬出制限が解除される。21日午後3時現在、他の県内農場からの異常は報告されていない。