鹿児島県庁
鹿児島県は10日、県内の医療機関で働きたい県外在住の医師を支援する「ドクターバンクかごしま」を使って就業した医師は、県が事業を開始した2008年度から23年度までの16年で8人だったと明らかにした。県議会一般質問で答えた。
医師の就業を紹介、あっせんする無料職業紹介事業で、県の医師確保対策事業の一つ。求職情報の登録者は累計で43件、県内の求人数は24年4月1日時点で47件に上る。
同じく08年度に始めた妊娠や出産、育児で休職していた女性医師を対象にした復職支援研修は5人が受講した。離島・へき地勤務を希望するバンク登録者に実地視察の旅費を支援する制度は、開始した10年度以降で5人が利用。うち2人が県内の離島やへき地に就業した。
房村正博保健福祉部長は「医師の総数を確保することが課題で、ドクターバンクには一定の評価をしている。引き続き事業に取り組んでいく」と話した。