終局後、将棋ファンにあいさつする藤井聡太竜王(左)=12日午後3時50分、指宿市の指宿白水館
将棋の藤井聡太竜王(22)が、挑戦者の佐々木勇気八段(30)を退け、4連覇を果たした竜王戦第6局。鹿児島県指宿市での対局で偉業を達成したことに、鹿児島県内の将棋ファンは「立ち会えてうれしい」「感動した」と喜んだ。
対局があった指宿白水館の大盤解説会場では、午後3時20分ごろ勝負が決まると、一斉に拍手が起こった。薩摩川内市の会社員若杉ちよみさん(55)は「将棋が好きで2人とも応援していた。懸命に考え抜く姿に心打たれた」。
対局後には、両棋士が会場に姿を見せてあいさつした。鹿児島市の西田小4年、和田皓瑛さんは「佐々木さんがあきらめず最後に追い上げたところが印象に残った。ミスのない藤井さんのように強くなりたい」と目を輝かせた。
指宿白水館での竜王戦は2年ぶり。地元食材を使用するなど指宿の知名度アップにも一役買った。営業部の内村祐樹さんは「気持ちよく対局してもらえる環境を提供できたと思う。プライベートでもぜひ来てほしい」と期待した。