鹿児島県は17日午前0時、高病原性鳥インフルエンザが発生した出水市の養鶏場から半径3キロ内の移動制限区域を解いた。防疫措置完了から21日経過後も続発がなく、国と協議の上で監視強化区域に移行した。
監視強化区域は、10月末の国の防疫指針変更により新設された。区域内の農場で鶏や卵など持ち出しの制限はない。半径3〜10キロ内は、12月6日の搬出制限区域解除と同時に監視強化区域へ移行している。
今後、新たな発生がなく、防疫措置完了から28日が経過すれば、監視強化区域から抽出した農家を聞き取りにより検査し、異常がなければ区域を解除する。検査は今月24日の予定。
高病原性鳥インフルが発生した出水市の養鶏場は今季県内1例目で、採卵鶏11万3000羽を殺処分した。全国では、17日までに鹿児島を含む11道県13事例発生し、鶏やアヒル約147万羽が殺処分対象となった。