殺処分した鶏や汚染物品を詰めた袋を埋却する鹿児島県職員ら=8日、霧島市(県提供)
鹿児島県は8日、今季県内3例目の高病原性鳥インフルエンザが発生した霧島市福山の養鶏場で、肉用鶏全12万羽の殺処分を終えたと発表した。埋却や消毒作業などは続けており、一連の防疫措置完了には数日かかる見込み。
家畜防疫対策課によると、殺処分は7日午前9時に開始し、職員らが交代で夜通し作業を進め、8日午後5時半に完了した。県内養鶏場から異常の報告はなかった。
全国では今回の霧島市の養鶏場を含め、年末から鳥インフル発生が6件と相次いだ。感染急増を受けて農林水産省は7日、対策本部会議を開催。江藤拓農相は、発生が続けば卵や鶏肉の価格が高騰する可能性もあるとして、「間違ってもいいので怪しいと思ったら通報を」と呼びかけた。
今季は8日時点で14道県21例発生し、殺処分対象は約330万羽に上っている。