破産手続き開始申し立て予定のクロノスホーム本社=14日正午、鹿児島市東谷山4丁目(画像は一部加工しています)
住宅メーカー「クロノスホーム」を運営するヨリソイ(鹿児島市、原健太朗社長)が、近く鹿児島地裁へ破産手続き開始を申し立てることが14日、分かった。東京経済鹿児島支社や代理人弁護士によると、負債総額は2024年7月末で8億9805万円。施主からの着手金などを含めると変動する可能性がある。同年11月時点での受注は60件。
同社は21年9月創業。本社に加え、薩摩川内、姶良、霧島3市に店舗を展開していた。23年7月期は人件費や宣伝費の負担、従業員不足による引き渡し遅れなどが影響し1億8683万円の純損失を計上、2億2593万円の債務超過だった。24年同期は黒字だったものの、取引業者への支払い遅延や従業員への給与未払いが発生していた。
従業員約40人は14日までに全員解雇した。代理人弁護士は「破産に至った経緯は現在調査中。債権者には郵送で通知した。説明会の実施は検討中」としている。