子孫繁栄を願い「ダセッボー」で地面を突く子どもたち=指宿市山川利永
鹿児島県指宿市山川の利永集落で11日、子孫繁栄を願う小正月行事「ダセチッ」があった。地元の子どもたちが新婚夫婦のいる家へ赴き、祝いの言葉を唱えながら庭の土を棒で突いた。
通常は複数の家庭を回るが、今年の申し込みは1軒だけだった。未就学~小学6年生の計26人が、センダンなどの木で作った「ダセッボー」を持って参加。庭先で円になり「ダーセンケボボ、ケボボガヅギナッタ」などと唱えて地面を突いた。
昨年1月に結婚し、集落にある実家で子どもたちを出迎えた女性(28)=鹿児島市=は「子どものころに参加していた行事で、祝ってもらう側になるのは不思議な気持ちだけど幸せ」と笑顔で語った。