400年継承される「八朔太鼓踊り」を通して見えた仮面神メンドンと人と島 住民の言葉だけで紡がれる2時間5分 鹿児島市ガーデンズシネマで18、19日上映

2025/01/17 18:00
映画「島と人とメンドン」の一場面
映画「島と人とメンドン」の一場面
 鹿児島県三島村硫黄島の来訪神行事「八朔(はっさく)太鼓踊り」を描いたドキュメンタリー映画「島と人とメンドン」が18、19日に鹿児島市のガーデンズシネマで公開される。監督を務めたのは島を長年調査してきた立命館大学の藤岡幹嗣教授。自ら撮影した映像を編集した。映画館で上映されるのは初めて。

 踊りは400年以上の歴史を持つとされ、途中で仮面神メンドンが登場する。藤岡教授は、2007年に国立民族学博物館の研究プロジェクトで島を訪れたのをきっかけに記録を開始。今回の映画では、18年に撮影した踊りの一連の流れを中心に、島の暮らしや文化、住民の思いを紹介する。

 2時間5分の作品に音楽やナレーションは使用せず、住民の言葉だけで進行する。24年5月に完成した。

 藤岡教授は県庁で6日会見を開き、「島で伝統芸能が継承される様子を紹介する映画を作りたいと思った。鹿児島の人にまず見てもらいたい」と話した。

 上映会は18日午後3時5分と19日午後3時から各1回。いずれも終了後、藤岡監督のトークショーがある。通常の映画料金(一般1900円)が必要。予約優先。同館=099(222)8746。

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