夜中に「パン」とはじける竹の音で「眠れない」…硫黄島で続く山林火災、住民と消防団が夜を徹して消火活動

2025/01/21 10:22
硫黄島の山林火災対応などの業務に追われる三島村職員=20日午後、鹿児島市名山町の村役場
硫黄島の山林火災対応などの業務に追われる三島村職員=20日午後、鹿児島市名山町の村役場
 19日に発生した鹿児島県三島村硫黄島の山林火災を受け、島では消防団や住民らが夜を徹して消火活動や延焼への警戒に奔走した。集落にも燃える竹の破裂音が聞こえるなど、住民は不安な一夜を過ごした。鹿児島市名山町にある役場は20日も、状況確認と関係機関への連絡に追われた。

 同日未明まで警戒に当たった長浜義人村議会議長(74)=同島=は「現場は集落から離れているが、近くの携帯電話基地局に延焼しないだろうか」と心配した。しかし「消防の応援が島に到着して、ホッとした」。三島硫黄島学園(児童生徒27人)の中村真人校長(56)は「竹がパンとはじける音で夜眠れなかったという児童がいた。授業は通常通りに実施し、現場に近づかないよう指導した」と話した。

 発生当初から消火に当たった島の消防団は、日中も住民と協力して警戒を続けた。

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