四角く形が整えられた板のり=21日、出水市汐見町
鹿児島県出水市特産の板のり作りが本格化している。生産者7戸が八代海沿岸で養殖したノリを干潮時に摘み取り、加工する。出荷は3月上旬ごろまで続く予定。
昨年11月15日に張った種網を、12月上旬にいったん引き上げ冷凍で保存した。寒さが増して成長が促される同月下旬に再び張った。
汐見町の木村美蔵さん(69)は1月20日、一番ノリの収穫を開始。長さ2センチほどだったノリは25センチほどに育った。機械で洗い四角く整えて乾燥。破れがないか、ごみが付着していないかを確認して、100枚ずつ箱詰めした。20、21の両日はそれぞれ1万7000枚を生産した。
木村さんは「昨年の10、11月が暖かくてとても心配したが、12月下旬の寒波でノリが成長した。色が黒くて、甘みも香りもあり、最高の板のりができてうれしい」と喜ぶ。