中国念頭に海上抑止力強化へ 日米フィリピンが鹿児島で合同訓練計画

2025/01/24 10:50
〈資料写真〉単独で海保最大のヘリコプター格納庫
〈資料写真〉単独で海保最大のヘリコプター格納庫
 第10管区海上保安本部は23日の定例会見で、日本と米国、フィリピンの3カ国の海上保安機関が、3月に鹿児島湾内外で合同訓練を計画していると明らかにした。実現すれば3カ国の日本での訓練は初。詳細については「調整中」として明らかにしなかった。

 東・南シナ海で覇権主義的な行動を強める中国を念頭に、フィリピンの海上保安能力を高めることで、中国の海洋進出への抑止力強化を図りたい考え。

 2023年6月には日米がフィリピンに巡視船を派遣し、3カ国合同で初めて訓練をした。海上保安庁によると、5日間にわたり、操船の研修などを通じて知識や技能を共有、連携強化を図った。24年4月の3カ国首脳会談で、1年以内に海上合同訓練を行い、日米比海洋協議を立ち上げるとの声明を出した。12月に第1回海洋協議を開いた。

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