白紙に戻った新スタジアム。必要性を訴えるクラブ側に市議が問うた「整備費の一部を負担する考えは?」…代表は「民間として当然」 3団体が鹿児島市で議員向け勉強会

2025/02/01 16:00
サッカースタジアム整備の必要性を訴える鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛代表=31日、鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテル
サッカースタジアム整備の必要性を訴える鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛代表=31日、鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテル
 鹿児島県サッカー協会、鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)、県ラグビーフットボール協会は31日、サッカースタジアム整備について考える勉強会を鹿児島市のホテルで開き、県議と同市議計35人が出席した。3団体の代表が講演し、スタジアム整備の必要性や早期実現を訴えた。

 整備機運の維持や白波スタジアム(県立鴨池陸上競技場)の現状などを周知する目的で初めて開催。

 講演では、鹿児島Uのホーム公式戦平均入場者数は2024年が6596人(総入場数12万5324人)で、Jリーグ全60チーム中32位と紹介。うち対戦相手サポーターの平均入場者数は555人(年間計1万547人)で、試合後の観光などで市外にも恩恵があると訴えた。

 試合開催に伴う経済波及効果はJ3時(23年)は59億5800万円で、J2に初昇格した19年は88億2600万円との試算を示した。

 白波スタジアムについては、観客席がJリーグの基準を満たさない状況を説明。他競技との日程調整も難しく、ラグビーを例に取ると、高校生の新人大会や花園予選の決勝時に使えない年が続いているとした。県ラグビーフットボール協会は「交流人口の増加や地域活性化に寄与する新スタジアム整備の早期実現をお願いしたい」と訴えた。

 質疑応答では、市議から整備費の一部を負担する意向があるのか聞かれ、鹿児島Uの徳重剛代表(47)は「民間としてできる限りのことをやるのは当然だ」と回答。日本サッカー協会の西原一将副会長(48)も出席し、Jリーグに整備基準を緩和する動きがあるかとの問いに「緩和の動きはない。全国的に(スタジアムを)中心市街地に建てる動きはある」と述べた。

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